久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「無限の住人―IMMORTAL―」

月刊アフタヌーン」で連載されていたコミックのアニメ作品。

 両親を逸刀流に殺された少女は、敵討ちのため不死の剣士、万次を用心棒に雇う。二人はやがて、逸刀流と幕府の対立に巻き込まれていくことになるのだが……といった感じのお話。

 人間の業や情念、人の死に様と生き様が描かれているお話でした。凄惨な戦いの果て、次々と剣士たちが命を落としていく終盤の展開には、何かの終わりを確かに感じさせられ……ひどく切ない気持ちにもさせられましたね。

 最終回……物語で描かれた壮絶な死闘、人間たちのぶつかり合いも、時代が流れれば忘れられてしまい……それでも繋がれた命が思いを運び、思い出させてくれることもある……そんなほろ苦くも温かい感じが良かったです。

 良い作品でした。