久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ぼくらのラストサマー」宗田理

 随分積んでしまっていましたが、先日読了。
 行方不明となっているロックシンガーのライブの噂を聞き、全国から集まってくる若者たち。家出をした生徒を追って、主人公たちもライブが行われるという長篠へ向かうが……。
 主人公たちもすっかり大人になってしまい、ここで一旦完結の「ぼくら」シリーズ。続編等もたくさん発売されているようですけれど。作中で新しい中学生が活躍しているのは、やっぱり世代交代を意識しているんでしょうね。
 主人公たちが中学生の頃のお話が、個人的にはやっぱり一番楽しかったです。読んでいたとき丁度、自分も中学生だったので、主人公たちに本当に感情移入していました。映画も二本とも見ましたし。二作目は劇場まで足を運びました。「ぼくら」シリーズにはまり、宗田理さんの他の小説も買い漁っていた中学生の頃が懐かしいですね。
 でも宗田理さんの本で個人的に一番好きなのは、短編集の「自殺同盟」だったりしますけれど。今も本棚に並んでいます。

ぼくらのラストサマー (角川文庫)

ぼくらのラストサマー (角川文庫)