久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「のびのびTRPG ザ・ホラー」ソロプレイ

 テーブルトークRPG風のカードゲーム。カードを引いてお話を進め、気楽にキャラクターのロールプレイを楽しみ、みんなで物語を作ろうといった感じのゲームです。以前、「ゲームマーケット」で試遊したことがありますが……ソロプレイもできるということで、ちょっと遊んでみました。
 複数人で遊ぶ場合……参加するプレイヤーは全員、男子・女子高校生や探偵、アイドルや警官等のPCカードから一枚を選んで、それを自分がロールプレイするキャラクターとします。プレイヤーの中から最初のGMを一人選び……参加者の一人が物語の導入部分となるイントロダクションカードを引いて、その設定を語ります。その後、GMは場面カードを一枚引いて状況を語り、場面PCとなったプレイヤーがカードの内容にあわせて判定を行ったり、ロールプレイをしたりします。その場面カードの処理が終わったら、GMと場面PCをそれぞれ別のプレイヤーに変え……同じように次のGMが場面カードを引いて、新しい場面PCがそのカードの内容を処理していきます。そうして、全員が三回ずつGMと場面PCを務めた後、クライマックスカードを引いて最後の対決等を行ったり、シチュエーションを読み上げたりして、その物語を終えることになります。ソロプレイの場合は、GMと場面PCを一人で兼任し、場面カードを5枚処理したところで、クライマックスカードを引き、その内容から物語を想像して、ゲームを終える感じとなります。
 カードの内容から物語の展開を想像して、みんなでお話を作っていく、TRPG風のパーティーゲームといった感じのゲームですね。PCカードにはそれぞれ力と技の能力値、それに固有のスキルがあり、それらによって場面カードの判定を行い……成功すれば「光」のカード、失敗したら「闇」のカードを手に入れたりするのですが……それらはキャラクターが手に入れたアイテムだったり、キャラクターに個性をつける特徴だったりするだけで、判定の失敗がペナルティになったりすることはなく……クライマックスカードに最後の判定があった場合も、それに失敗してもゲームそのものが失敗になったわけでない。判定の成功・失敗よりも、それによってどういう展開・お話になったのかを想像する方が大事であり……みんなで楽しくロールプレイと物語を楽しもう、といった感じのゲームになっているように思いました。
 ソロプレイでは、カードの内容からいろいろ展開を想像し、物語を思い浮かべるのが楽しいですね。カードの内容によっては、シュールでナンセンスな展開になったりもしますが……そんな変な状況を思い浮かべるのも面白いです。二度ほど遊んでみて……ネットの書き込みを見て訪れた場所でモンスターに襲われてしまう女子高生の話(最後はモンスターを封印しました)や、引っ越し先の村で奇祭に巻き込まれてしまうアイドルの物語(最後はロケットランチャーで吹き飛ばし、新聞沙汰になりました)等が出来上がりました。
 いつか友人たちとも遊んでみたいですね。

 

 

「ザ・ホラー」以外にも、「スチームパンク」やファンタジー系のシリーズも発売されているみたいですね。

 

 

「ブラック・ウォーター」

 テレビ放映されたものを視聴。
 川釣りを楽しむツアーに参加した三人の旅行客。だが突然ワニの襲撃を受け、小舟は転覆し、ガイドもワニに襲われてしまう。絶体絶命の状況下、果たして三人の運命は……といった感じのお話。
 正統派の動物パニックホラー。追い詰められた人間の不安と恐怖、そして必死のサバイバルが描かれていました。
 川の水は透明度が悪く、ワニの姿はまるで見えない。どこに潜んでいるのかもわからず、そしてその襲撃は静かで突然。襲われた人間はほとんど抵抗もできずにその餌食となってしまう……非常に現実的で、だからこそ自然の動物の怖さがより伝わってくる作品だと思いました。終盤はちょっと、リアリティに欠ける、普通のホラー映画っぽいところもありましたけれど。
 切なく悲しい終わり方も良かったです。ちょっと地味な感じではありますが、良い動物パニックホラーだったと思いました。

 

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「探偵はもう、死んでいる。」

 旅客機で出会った、名探偵と名乗る美少女、シエスタ。彼女に助手となるよう誘われた少年、君塚君彦は、シエスタと共に秘密組織に立ち向かっていくことになる。だが数年後、少年の側に名探偵の姿は無かった……といった感じのお話。
 ミステリーではなく、完全に冒険活劇ですね。ヒロインのシエスタは非常に可愛く魅力的で、主人公との相棒らしいやり取りも楽しい。だからこそ、別離に向かって進んでいく物語がひどく切なかったです。
 シエスタの遺志を継ぐことになった、もう一人のヒロイン、夏凪渚については、充分にその個性が描かれる前にお話が終わってしまった感じでした。その辺は少し物足りなかったですね。

 

 

「おなクラの幽霊さん」第1巻

 眠っている間、幽体離脱をすることができる少女、影崎衣更。彼女はある日、クラスメートで、死んだ人間を見ることができる少年、蓮見葉一と、幽霊の姿で出会ってしまう。「幽霊さん」として葉一と親しくなっていき、やがて彼から思いを寄せられるようになった衣更は、自分の正体を明かせないまま、葉一と恋人として付き合うことになってしまうのだが……といった感じのお話。
 風紀委員の少女と、彼女が幽体離脱した「幽霊さん」と、霊を見ることができる少年……二人の奇妙な三角関係(?)を描いたラブコメディ。生真面目で融通が利かない少女が、初めての恋人関係を内心喜びながらも……自分の性格や風紀委員としての立場、それに自分が作ってしまった「幽霊さん」の設定・キャラによって自縄自縛な状態となり……本当のことを告げることもできないまま、「幽霊さん」と少年の恋人関係を維持するためにあたふた奔走する羽目になってしまうのが面白い。自分が自分の恋愛の障害となり、自分で自分の恋愛のフォローをするという、一種の自作自演にも似た状態がユニークで楽しいですね。
 初めての恋愛でつい表情を緩めてしまう女の子の表情も可愛い。
 おまけマンガやカバー下のサービスも良かったです。

 

 

「ドント・ブリーズ」

 テレビ放映されたものを視聴。
 盲目の老人の家に侵入した、強盗犯の若者3人。目が見えない老人とはいえ、相手は元軍人。銃を持ち、慎重に事を進めようとした若者たちだったが、予想を超える反撃を受けてしまう。そして、恐怖の一夜が始まった……といった感じのお話。
 一軒の家を舞台にしたアクションスリラー。盲目故に暗闇が不利とならず、鋭敏な感覚と元軍人の強さで若者たちを追い詰めていく老人。必死に抵抗し、老人から逃れながらも目的を遂げようとする若者。両者の戦い、駆け引きが見どころの作品でした。
 テンポよく進んでいくお話で、面白かったです。

 

 

 続編もあるみたいですね。

 

 

「ゲッターロボ アーク」

ゲッターロボ」シリーズ最新作。
 地球に迫る脅威に立ち向かう、新たなゲッターロボ「アーク」と、それに乗る宿命を背負ったゲッターの申し子たち。過酷な戦いから、果たして彼らは地球を救うことができるのか……といった感じのお話。
ゲッターロボ」シリーズで見たことがあるのは、90年代に放送された「ゲッターロボ號」だけなので……禍々しいとすら言える力を持つゲッターロボの描写に、ちょっと驚いてしまったりもしました。人類の希望の力であり、同時に世界に絶望をもたらしかねない存在。その強さと同時に恐ろしさも物語の中で描かれていたので、終盤の展開も納得がいくものでした。
 最終回は、見たかったシーン・展開がほとんどカットされてしまったような感じもあり……これからも戦いは続くといった終わり方だったので、そこがちょっと物足りなかったり。でも、独特なパワーを感じさせられるロボットアニメで、大変楽しかったです。昔のシリーズも改めて見たくなってきますね。

 

 

「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」

 テレビ放映されたものを視聴。アーノルド・シュワルツェネッガー主演のファンタジーアクション映画。子供の頃一度見ていますが、内容はほとんど忘れてしまっているので、また見てみました。
 姫の宿命の旅の手伝いをすることになったコナンとその仲間たち。だがその裏には、姫を生贄にしようという恐ろしい企みが隠されていた……といった感じのお話。
 オーソドックスな古典ファンタジー映画といった感じでした。今見ると、アクション面でもストーリー面でも、どうしても物足りなさを感じてしまいますね。
 シュワルツェネッガーの存在感はさすが。
 個人的に……小心者の盗賊系キャラが、両手短剣で敵を背後から襲ったりする描写は好きでした。冒険ファンタジーの王道。見ていると、ファンタジーTRPGで遊びたくなったりもしますね。
 物足りなさもありましたが……懐かしさもあり、結構楽しめました。